画家安野光雅の『旅の絵本Ⅱ』(イタリア編)には、文字も言葉もありません。
「聖書」や伝説や物語が絵の中に秘められています。
見る、考える、見つける楽しみを堪能してください。
また、懐かしい歌が夢見るような美しい絵になった『歌の風景』。ぜひ、ご覧ください。
画家安野光雅の「旅の絵本」シリーズは、51歳の時に「旅の絵本Ⅰ」をだされてから94歳でご逝去されるまで、
約40年強にわたり、10冊を刊行されています。
2巻めのイタリア編(1978年)は、52歳の時の作品です。
まさに、「世界を旅した風景画家」といわれる人生の根幹をなす代表的な画業であったのではないかと思います。
副館長 伴とし子