2007年から始まった和久傳ノ森づくり。
2017年には、美術館と工房レストランがオープンし、おかげさまで7周年を迎えさせていただくことができました。
7月20日には、ヴァイオリニストの大迫淳英氏をお迎えし、開館7周年記念コンサートを開催致しました。
“森へ奏でる”という思いを胸に、「アヴェ・マリア」から始まり、
安野光雅氏の『歌の絵本』にちなんだ「ふるさと」「夏は来ぬ」など、たくさんの美しい曲の数々を奏でていただきました。
今後も恒例のコンサートにできますようにとの願いを込めて、大迫氏から当館に特別メッセージをいただきましたので、
当日の模様とともにご紹介させていただきます。
今回は森へ奏でるという事を心に置いて演奏させていただきました。
森へ音楽を届ける瞬間を皆さまと共有したいという気持ちで臨んだのです。
そのことは、ご来場くださった皆さま全員で森と向き合えたという事です。
森が共振したと感じました。
今回のコンサートは森との共創、ともに歩み、
ともに過ごす事を具現化するものでした。
和久傳の想いが音となって
皆さまの心に刻まれていたら嬉しいです。
和久傳ノ森は、1600人の手で植えられたこともあり、
その人々の想いが力になっています。
しかし、それだけに留まらず、とてつもないパワーを持つ森です。
京丹後に和久傳ノ森が出来たことで、
周りの森に影響を与え、広がり、
京丹後全体がよい波動を発しはじめたと思います。
それは、
縁尋機妙 多逢聖因 (えんじんきみょう たほうしょういん)
大女将の綾さんが大切にされている言葉に表れています。
丹後地方といえば、誰もが知っている場所。
今の日本のルーツを考えても
私たちにとって、とても重要なところです。
この素晴らしいところを世界中に発信し、
多くの方々に訪れていただきたいです。
私はこれからも音楽を通して、
その魅力を発信してゆきたいと思っています。
音旅演出家Ⓡ・ヴァイオリニスト 大迫淳英